もうすぐ夏休みというある日の日本語学校で、私は友人Aと久しぶりにすれ違いました。
お互い最初の子ども同士が日本語学校の同級生。仲良くしていますが、それぞれに忙しくずいぶん会っていない日が続いていました。
Aは私の顔をみるなり「なんや、さっきまでは大丈夫だったんだよ。でも、あ〜たの顔を見たら涙が出てきたわ。。。」と言ってポロポロ涙を流すのです。そして、最愛のお父さんとの別れが近いことを教えてくれました。
一度だけお会いしたことのあるお父さん。日本語学校の図書館で、私がAと歯に衣着せぬ丁々発止のやり取りをして笑い合っているのを見て「きょうだいみたいやなあ。。。」と優しそうに笑ってくれました。
私も去年の暮れに父を見送った身、同じような時期に、友にもそんな日が急に迫っていたのでした。そして、彼女は子ども達の学校が終わるのと同時に日本に向かい、お父さんを見送って、夏も終わりに近づいた日にボストンに帰ってきたのです。
こればかりはどうすることもできない。誰にでもやってくること。
こんな中年女になるまでいてくれただけでもありがたいよね。。。
そんなことを、互いに泣きながら電話で語り合いました。
そしてもう一人の友人Tも誘って、そうだ!久しぶりにお昼でも食べに行こうということになったのです。
それが今日のランチ(笑)
AもTも、近くまで来てるのにお店が探せず遅刻した私をこき下ろすところから始まって、涙などどこに出番があるのか、姫のお迎えまでの2時間半のマシンガントークが続きました。
さてさて会計をしようという段になって、Aが「そうや!決めようよ!」と素っ頓狂な声をあげるのです。私もTもびっくりして話を聞くと、これから時々は必ず日にちを決めてランチをしようと。そういう提案だったのでした。
それを急にその一言だけ叫ぶので、「あんた、今日は朝起きた時から、その一言を絶対言おうと心に決めてただろう・・・」とまた格好の突っ込みのネタに。
友と別れてから、私は車の中でおかしくて仕方がありませんでした。
私は今日、Aと一言もお父さんの話をしなかった(笑)
今、悲しみから立ち直ろうとしている友を元気づけたいとは思ってたけど、お悔やみの一言も言わなかったのは悪かったかなあ...なんて。
でもそれがよかったのかな。
そんなことを思いながら、車の中で一人で笑ってしまいました。
日本を離れて2000年にローガン空港に降り立った時、私にはこの土地に、知っている人は家族以外に誰一人もいませんでした。今ひと時代をすぎて、我が家の子ども達にとってもボストンはふるさと。そんな土地に変わってくれたのです。
赤ちゃんの面影すらのこってた男の子達はそれぞれにたくましく大きくそだち、私たち母親の背をとっくの昔に追い越してしまいました。
もうすぐ巣立ちの時を迎えます。
私はなんだかこんな友が、髪を振り乱して子育てをしてきた私達に対しての、子ども達からの置き土産のように思えてなりません。
遠くはなれて暮らしていてもふるさとに帰れば、母親達がお茶を飲みながら、笑い合いながらお嫁さんの悪口を言い合ってる(笑)そんな時がくるのかもしれないなあ。。。来たらいいなあ。。。
そんなことを思った昼下がりでした。
AもTも大好きだよ。ありがとう、これからも仲良くしてね。
そんな風に考えたことなかったけどホント!お友達は子供達からのプレゼントですね。私もしみじみ感謝♡。@studiohyacinth 友達とのこと、ちょっとまとめてみました。Studio Diary: 笑っていよう。 hyacinthdiary.blogspot.com/2011/10/blog-p… .
「あんた、今日は朝起きた時からその一言を絶対言おうと心に決めてただろう・・・」に泣き笑いとまらない。信子ちゃまありがとう。@studiohyacinth: 友達とのこと、ちょっとまとめてみました。Studio Diary: 笑っていよう。 bit.ly/rqZYRG
子供の残してくれる友情。あったかくていいね。@studiohyacinth: 友達とのこと、ちょっとまとめてみました。Studio Diary: 笑っていよう。hyacinthdiary.blogspot.com/2011/10/blog-p…
ありがとう。読んで元気が出たわ♪@studiohyacinth: 友達とのこと、ちょっとまとめてみました。Studio Diary: 笑っていよう。bit.ly/nKxoNZ
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