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2012年11月24日土曜日

Nutcracker

 感謝祭が終わって、クリスマスツリーが売られるようになりました。
昨日も、大きな樅の木を屋根に乗せて走る車をみかけました。
なんて気が早い。。。って思いながらも、季節感があって嬉しいものです。

 Nutcrackerのバレエも、この季節のお約束・・・
何ともいえない季節の喜びを運んでくれます。

NEW Nutcracker 2012 header
今年はすべてが新しくなったボストンバレエのくるみ割り人形
どんな衣装がみれるのか、とっても楽しみです♫
         

 Boston Ballet の本拠地に暮らす我が家の子ども達は、田舎育ちの私には考えられないほどバレエを身近に感じて育ちます。

 9.11の後、町の教育費はたいへんな打撃を受けて、呆れかえるほど削減されました。
それでも、まだお兄ちゃんの頃には、小学校3年生になるとスクールバスに乗ってオペラハウスまでNutcracker を見に行く遠足があったのです。

 お友達と行くボストンバレエ。。。お兄ちゃんは張り切っていました。
席は選べないから、舞台から遠いかもしれない。。。と、お父さんから折りたたみ式のオペラグラスまで借りて、学校の遠足だけどネクタイを締めて、ちょっとおしゃれもして(笑)
 
 意気揚々と目を輝かせて帰って来たお兄ちゃん。
開口一番なにを言うかとおもったら、「お母さん、知ってる??
バレエを踊る男の人のお○○チンって、ものすっごく大きいんだよ!!」

 聞けば、我が家では買えないような、舞台全体がよく見渡せる前の方のとっても良いお席だったとか。。。
そんな良い席に座りながら、オペラグラスを構えてある一点を見つめてたお兄ちゃん。
しかも、お兄ちゃんの驚嘆の声に合わせてまわりの子ども達の興味もそそり、お父さんのオペラグラスは子ども達の手に次々と渡ったとか。。。
私は呆れ返りながらも、確かにその一点に興味がいくだろうなあ。。。と妙な納得をして、お腹を抱えて笑わずにはいられませんでした。

 ボーイズそれぞれと、タンタカタ、タンタン、タンタンターン♪ 
とスキップした雪のボストンの町並み
姑と夫の親子のデートを見守った夜
亡くなった父がまるで、
前の席に座っているかのような錯覚を覚えた冬・・・
くるみ割り人形のバレエは、私に何ともいえない思い出をくれます。

 姫の誕生日は12月、私の誕生日は1月。
今年もそれぞれの誕生日プレゼントに姑がチケットを買ってくれました。

 学校の舞台から豪華絢爛なオペラハウスまで、ボストンの町は、たくさんの人々の努力が詰まった舞台を、至る所で提供してくれるのです。

2012年11月1日木曜日

Own Turkey

 今年もハロウィンが無事すんで、町の飾り付けも今度はThanksgiving が目につくようになりました。
毎年 Thanksgiving に Turkey を焼くのは私の楽しみでもありますが、もうひとつ、我が家にはこんな思い出もあるのです。

 確かお兄ちゃんが7歳の Thanksgiving 、近所の友人が Thanksgiving Dinner に誘ってくれました。私の中で Turkey を焼くという物珍しさも少し薄れた頃です。家族で喜んで出かけて行きました。
 たくさんのお客様に、ごちそう・・・お兄ちゃんもお友達と楽しく遊んで喜んで家に帰って来たら、「お母さん、僕の turkey はどこ?」と聞くのです。
「どうして?今いただいてきたでしょう」と言うと、あれは Sofia のお家のturkey 、僕のown turkey はないの?と、泣き出してしまったのです。
 私は最初は意味もわからなかったのですが、こんなにturkey がお兄ちゃんにとって楽しみだったという事を知って、次の日 慌ててturkey を買いにでかけました。
そして、一日遅れでturkey を焼いたのです。

 それからどんな時も、必ずThanksgiving には我が家のturkey を焼くようになりました。

2003年のThanksgiving
9歳のお兄ちゃんと一緒に♪
半袖短パンで料理してるなんて、私もまだ若かったのね。。。(大笑)


 姫がお腹にいた年のThanksgiving ...
クリスマス頃が予定日だった私は、大きなお腹をかかえながら朝からturkeyを焼きました。
でもその日は、お腹が大きくてはturkeyを焼くのがたいへんだろうと、友達家族がデイナーに誘ってくれていたのです。
もちろん我が家のturkeyの話しはせずに、喜んでデイナーにおよばれしました。

 お宅にお邪魔すると、そんなに大きなパーテイーでもなかったのに、大きなturkey が2匹料理されて並んでいます。
すごいなあ。。これを今晩みんなで食べるのかしら。。。なんて思いで眺めていたら、帰る頃になって友人が、いままで食べたturkeyはもちろん、手つかずのもう一匹のturkey まで包んでくれているのです。。。

 えっ???って思って見ていたら、
Nobuko、これはね、家に帰ったら小さく分けて冷凍してね。
これがあれば、お産の後、しばらくは食べられるわ♪

・・・・私は、家に帰れば大きなturkeyが待っているなんて、とても口にできませんでした。
お兄ちゃんも、お父さんもそうだったみたい。。。
家族みんな、そのことにはとても触れられずお宅を後にしました。

 家に帰ったら、21.87パウンドの、お兄ちゃんが選んだ大きなturkeyが待っていました。
そしてもうひとつ、これまた大きな友人が焼いてくれたturkey....
それに、おまけのようなこの日の残りのturkey....

  他の日だったら、ご近所に美味しいローストターキーをお裾分けしたことでしょう。
でも、Thanksgiving....
アメリカ中でたくさんのturkey がお料理される日。どのお宅にもturkey が余ってたはずです(笑)
  もちろん冷凍もしましたが、それからしばらく、我が家で七面鳥レシピが続いたのは言うまでもありません。

 今年ももうすぐThanksgiving がやって来ます。
あんなにown turkey、own turkey と大騒ぎしたお兄ちゃん。でも、来年は私のturkeyを食べてくれないかもしれません。そう思うと胸がいっぱいになります。

 「僕がね、大きくなってファミリーができて、お母さんのお家に帰って来たら、こんな大きなturkey を焼いてくれる?」大きなturkeyをねだりながら、私に向けた無邪気な笑顔が忘れられません。
 今年は何パウンドのturkey が焼けるだろう。。。
お財布と相談しながら、でも、一年に一度の私の楽しみがやってきます。。。