去年の夏、夫の仕事の関係で岡山県瀬戸内市の牛窓に一ヶ月滞在しました。目の前に小豆島をはじめ、瀬戸内海のかわいい島々が広がって、たいへん風光明媚な町です。
子ども達は地元の小学校、中学校に体験入学する機会に恵まれ、古くから外の文化を積極的に受け入れてきた土地柄なのか、人々はとてもおおらかで、縁もゆかりもない私達家族をとても温かく迎え入れてくれました。
去年の秋、次男坊の社会科トピックは『日本』でした。
クラスのみんなで日本のお友達に手紙を書いたら、とっても良い経験になるのではないかと思い、次男坊が牛窓でお世話になった廣畑洋先生に相談すると、快諾してくださいました。早速こちらの担任の先生に提案すると先生方も喜んでくださり、次男坊のクラスでは、みんなで日本のお友達にアメリカの学校の様子を伝える手紙を送ることになったのです。
その手紙が牛窓に届いたのは2学期の終業式の日。廣畑先生は子ども達に翻訳しながらアメリカの子ども達の生活を伝えるとともに、冬休みの宿題として入れていた日記を、「知らせたいな、見せたいな」という内容に変更されたそうです。
そして一月の末、次男坊のクラスに日本のお友達からの手紙が届きました。
お手紙は宿題の日記です。今度は私がお手伝い・・・今日、Celebrity Reader としてクラスにお邪魔してきました。
最初に日本語で読んで、つたない英語に直して聞かせました。子ども達は日本語の発音を面白がりながら、日本の年末の様子、餅つきや、おせち料理、お正月の遊び、そして、DSなどのゲーム機の話題に興味深そうに耳をかたむけてくれました。
海の町らしい、お父さんの船のお話を寄せてくれたお友達、牡蠣の養殖をしているおばあちゃんのお手伝いをしたお友達の話もありました。大事なペットのお話、親戚の人たちとの交流など、子ども達は国が違っても、みんな同じように暮らしていることを感じてくれたようでした。
この企画の相談をした時に、廣畑先生は、地球上のどこかに身近な友達がいる・・・そんな感覚が潜在意識に芽生えるといいなあと思いますと、おっしゃっていらしたのですが、私も本当にそう思います。そんなお手伝いができてとても幸せでした。
瀬戸内市立牛窓西小学校の一年生のみなさん、かわいい素敵なお手紙をありがとうございました。みなさんの宿題の日記は、こちらの学校が終わる6月までクラスに置いて、夏休みになったら、おばちゃんが責任をもってみなさんにお返ししますね。
そして、快くこんな機会を与えて下さった廣畑先生、本当にありがとうございました。
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