今年から、娘がプレスクールに通うようになりました。
大好きな Hello Kitty の生地を使ってバックパックをつくりました。Kittyちゃんが沢山浮き出るように、娘の指示通りキルテイングしています。
娘の背中に合わせて、幅が20センチにも満たない小さなバックパックです。
入園は子ども達の親離れのはじまりです。自己満足ですが、教室で不安だった時のお守り代わりにと思って、子ども達それぞれに入園グッズを作ってきました。
たったの週に2日、それもお昼までの「がっこう」ですが、娘の入園によって、私の15年近くにわたった「赤ちゃんの育児」も、一段落がついたように思います。
これからは、私の為にも、この小さな部屋から心を込めた作品をお届けできたら幸せです。どうぞ宜しくおねがいいたします。
★★★懐かしいエッセイを思い出しました。お兄ちゃんが年少さんだった時、幼稚園の会報に寄稿したものです。私にしがみついて離れなかったお兄ちゃん。今では、お友達との外泊を勝手に決めてくるようになりました。★★★
「親離れ、子離れ」
息子は私達が結婚して5年、ようやく恵まれた子どもで、自覚はなかったがかなり溺愛していたらしく、そんな私に友人達が付けたあだ名は「冬彦ちゃんのママ」だった。
初めての登園はお決まりのパターン。大泣きされて,ラグビーボールのように抱えて先生にパスをする。一人になると、なぜこんなにしてまで登園させなければならないのかと、気分はお迎えに行くまで晴れなかった。
そんな彼に転機が訪れたのはわずか2日目。バスから降りる彼の手には大切に握られたビニール袋。中身はなんと「ダンゴムシ」。えっと驚く私を尻目に、そのダンゴムシが彼を幼稚園好きに変えてくれた。
段階はいろいろあった。最初は「ダンゴムシを捕まえたらすぐに帰ってくるから・・・」と、泣きながら出かける。そのうちに、オオムラサキの成長が気になり泣く事はなくなった。極めつけはバスを待つ間に捕まえたカエル。そのカエルがバスの中で逃げて大騒ぎだったという話には赤面したが、そのカエルが待っているからといってバスを楽しみに待つようになり、カエルとの別れを私に話してくれた頃には、沢山の出来事を楽しそうに話す彼がいた。
子どもはいつか私の手元を離れて行く。その時に後悔ばかりではなく、いつでも子どものぬくもりや仕草、そして、背の高さが思いだせる、そんな母になりたくて今までを過ごしてきた。
新しい春が始まり、息子は初めて私の知らない時間を過ごし、沢山の先生方に見守られながら「親離れ」のスタートを切った。さあ、私ものんびりしてはいられない。「子離れ」のはじめの一歩。
本当の「冬彦さんの母」に、ならないために。
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