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2009年3月1日日曜日

岩波書店との往復書簡



先日の次男坊の帽子の一件がなんだか嬉しくて、懐かしい本をさがしてみました。



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岩波書店様

こんにちは、アメリカからメールしております。先日、息子が大事にしていた私が編んだ帽子をなくしてしまいました。その時の彼の嘆きぶりを想うとき、自分が幼い頃に読んだ[お母さんが編んでくれた帽子]という、確かスウェーデンのお話だったとおもうのですが、それを思い出しました。

確か貴社の絵本シリーズだったと記憶しているのですが、今でも刊行されているのでしょうか?
教えていただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


吉原信子様

このたびはご投稿まことにありがとうございます。また、お返事がおそくなりましてまことに申し訳ございません。

ご質問にあった「おかあさんがあんでくれたぼうし」は、ご記憶の通り、岩波子どもの本というシリーズの中の一冊『おかあさんだいすき』に所収させています。
「おかあさんのたんじょう日」「おかあさんだいすき」の二つの話が一冊になっています。在庫もございます。

本の情報につきましては、以下をご覧ください。

以上お役に立ちましたら幸いです。

これからも岩波書店にご愛顧賜わりますようお願い申し上げます。

インターネット編集部


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と、すぐにお返事をいただきました。

  早速取り寄せてみると、初版は1954年、私が買った物は1995年の時点で41刷の版を重ねていました。色合いも、私が幼い時に読んだそのものです。仮名使いも懐かしい雰囲気ですが、何一つ変わってはいません。
時代は変わっても良い本を作りとどける、そんな老舗書店の心意気を感じてしまいました。

よく笑い話にするのですが、私の母は、娘の私もあきれるくらい不器用な人でした。このお話がこんなに私の心に残っていたのは、「おかあさんがあんでくれたぼうし」など、望むすべもなかった私の、憧れだったのかもしれません。


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